アンニョン♡韓ドラまみれのmamiです。
Netflixで配信中の「ここに来て抱きしめて」全16話、見終わりました。
チャン・ギヨン君目当てで見始めたのに、終始、サイコパス父役のホ・ジュノさんの演技にガクブルガクブル…
絶妙なタイミングでロマンスのキュンキュンとサスペンスのハラハラが交互に来る面白いドラマでした。
やっぱり私は、コッテコテのラブロマンスよりこのくらいヘビーな方が好きかもです(笑)
作品情報
放送
2018年 / MBC・水木 / 全32話
原題:こっちに来て抱いて
演出:チェ・ジュンベ
帝王の娘 スベクヒャン
脚本:イ・アラム
ドクター・イアン
キャスト
チャン・ギヨン:チェ・ドジン / ユン・ナム役
チン・ギジュ:ハン・ジェイ / キル・ナグォン役
ホ・ジュノ:ユン・ヒジェ役
ユン・ジョンフン:キル・ムウォン役
冒頭あらすじ
希代のサイコパスを父に持つ警察官と被害者の娘、お互いに初恋である二人の男女が、ある事件をきっかけに再会し、お互いの痛みと傷を癒していく純愛ラブストーリー
韓国人なら誰もが知っている残酷なサイコパス連続殺人鬼ユン・ヒジェ。その息子ユン・ナム(チェ・ドジン)は善良で賢明な性格の少年だった。ソウルからコウォン市へ引っ越してきた国民的女優の娘キル・ナグォン(ハン・ジェイ)と同級生だった二人は、初めての出会いから自然に惹かれあい恋に落ち、忘れられない日々を過ごしていた。しかし、ナムを偏愛していた父ヒジェは、自分からナムを奪おうとしたナグォンの家族が目障りだった。衝動性が強く、実行すると決めたことはやらないと気が済まない性格のため、ナグォンの両親を殺害し、その後ナグォンまで殺害しようとした時、ナムは自ら自分の父親を警察に通報し、刑務所へ送ることになる。一瞬にして、惹かれあっていた二人が、‘殺人者の息子’、‘被害者の娘’という境遇になってしまったのだ。月日が経ち、ナムはチェ・ドジンという名前で生活し警察官に、ナグォンはハン・ジェイという名前で母と同じ女優に成長する。トップ女優となったナグォンにある日、ストーカーテロ事件が起こる。新人賞を受賞した授賞式が終わった明け方、ドレス姿で運ばれた病院でナムと再会し、その後警察に警護を頼みやってきたナグォンとナムは2度目の再会を果たす。果たして、ナムとナグォンは何もかも忘れて幸せになる日が来るのだろうか。二人の若い男女がついにその境界を壊し、正々堂々と己の道を歩いて行く成長を綴った物語。
予告編動画
【予告編#1】ここに来て抱きしめて (2018) - チャン・ギヨン,チン・ギジュ,ホ・ジュノ 原題:이리와 안아줘
ハマり度・感想
★★★★☆+
このドラマは、私の愛読本「韓国テレビドラマコレクション2020」のライター陣が、2019年に日本でDVDになったドラマの中でラブストーリー(ロマンス編)部門1位に選んでいた作品で前々から気になっていました。
サイコパス連続殺人犯の息子と、両親をその犯人に殺された被害者の娘のラブストーリー。
想像以上にいいドラマでした。
ロマンスとスリラーが絶妙なタイミングで交互に来る、今までにない新しいタイプのドラマでとても面白かったです!5★をつけるほどまではハマれなかったのですが、でも気持ち的には5★に近い4★です。
ふたりの愛は、前半こそ切ないものではあるけれど愛憎劇とは程遠く、まさに”珠玉”という言葉がぴったりな初々しく美しいラブストーリー。
そして、劇中で描かれているユン・ヒジェというサイコパス連続殺人犯を通して、サイコパスは遺伝するのか、プライバシーを無視した行き過ぎた報道、加害者家族に対する偏見の目ということが常に問題提議として視聴者に投げかけられているように感じる奥の深いドラマでした。
サイコパスの父親に似ていると言われてきた主人公チェ・ドジン(ユン・ナム)の表情や行動が、たまに父ユン・ヒジェに似ていたりするので、まさか彼もサイコパスなんじゃ…と疑いを持ちながら視聴する楽しみもあり、最終回にはあらゆる疑問がすべて回収される上手い脚本になっています。
脚本だけでなく俳優陣の演技力も素晴らしく。
サイコパス殺人犯の息子として生まれ、周りからも父親に似ていると言われ寡黙に人生を歩んできた主人公ドジン役を演じたチャン・ギヨン君。
たまに見せるサイコパスっぽい微笑みには何度ドキッとさせられたことか。複雑な感情を繊細に演じていてお見事でした。彼ってこんなに演技が上手かったっけ?「ゴー・バック夫婦」で初めて彼を見たときは、カッコいいけど演技は別に…(すみません!)なんて思ってたけど…
今回は本当に素晴らしかった!!!
私の中で評価うなぎ上り↑↑↑
クールなお顔立ちだけど、笑うと少年みたいなあどけなさにギャップ萌え。めちゃめちゃ手足が長くて、序盤の警察学校の制服姿は眼福です。
ドジンの子役時代を演じたナム・ダルム君は安定した演技力で安心して見ていられますし、
ドジンの父親に両親を殺されてしまった被害者の娘ジェイ役を演じたチン・ギジュちゃんもまた、心の動きの表現が上手で。
普通ならば、両親を殺した犯人を親に持つ男なんて愛せないと思うんだけど、ジェイにはそんなことは関係ないんですね。ジェイというキャラをとても魅力的に演じていました。
彼女の子役時代を演じたリュ・ハンビちゃんもこの美しさの中に子供らしい無邪気な表情を見せてくれたのが印象的でした。
ドジンとジェヒの気持ちは月日が経っていても、初めて出会った高校生のときのまま。
そして、このふたりを刑務所の中からひたすら邪魔するサイコパスの父親ユン・ヒジェ役はベテラン俳優ホ・ジュノさん。ドジンが自分に似ていると溺愛し、必要以上にドジンに執着するヒジェ。
彼の信念は《自分を軟弱にし煩わせるものを排除すれば強くなる》。
この信念を貫くために殺人を繰り返すホ・ジュノさんの演技がもう、それはそれは恐ろしくて(笑)
彼がなぜサイコパスになったのかまでは描かれていなかったので、その辺りが若干の消化不良ではありますが…
ドラマで訴えたいのはそこではないということでしょうね。 彼の強烈な怪演ぶりは見どころです。
それ以外にもこのドラマは、ドジン、ジェイそれぞれの家族のキャラ設定にも厚みがあって、とても面白く見ることができました。
血縁関係がないにも関わらず本当の息子のように育ててくれたドジン母だったり、
サイコパス父に翻弄され、誰からもまともな愛情を貰うことができないまま育ったドジンの異母兄だったり
そして、ジェイの兄の境遇も興味深く描かれています。
後半になると、それぞれの心に変化が現れ行動が変わるのですが、登場人物のキャラ設定がしっかりしているので、最初から最後まで物語の軸がブレることなく、終着点に向かってひたすら向き合い突き進む展開がどんどん続いていくので夢中になって見てしまいます。
そしてラストは、無理やり感のない納得のいくいい形。韓ドラによくある後半がザツとか、最終回だけ急ぎ足とか、そんなことは一切なく、丁寧な終わり方でストレスフリー。先に記載した「韓国テレビドラマコレクション」のライター陣の目は確かでした(笑)
怖いシーンも多いのですが、見終わったあとは清々しい気持ちになるいいドラマでした。
そして、チャン・ギヨンくんの魅力がダダ漏れ。
これは間違いなくオススメです!
*2020年5月視聴完了*