アンニョン♡韓ドラまみれのmamiです。
U-NEXTで配信中の「七日の王妃」全30話、見終わりました。
タイトルだけで悲しい話だと想像していましたが、切なさだけでなく、愛の深さをロマンティックに描いた素敵なドラマでした。
主演3人の演技も素晴らしかったです。
作品情報
放送
2017年 / KBS・水木 / 全20話
演出:イ・ジョンソプ
快刀ホン・ギルドン
製パン王 キム・タック
栄光のジェイン
ヒーラー 〜最高の恋人〜
町の弁護士 チョ・ドゥルホ
七日の王妃
ただひとつの愛
演出 : ソン・ジウォン
キング〜Two Hearts
七日の王妃
脚本:チェ・ジニョン
七日の王妃
キャスト
パク・ミニョン:シン・チェギョン(端敬王后)役
ヨン・ウジン:晋城大君→中宗(イ・ヨク)役
イ・ドンゴン:燕山君(イ・ユン)役
チャンソン(2PM):ソノ役
冒頭あらすじ
ひとりの女性と二人の王。宿命に翻弄されながらも想いを貫く三人の甘く切ない愛に胸が震える涙のシンデレラロマンス史劇
田舎で育ち街に憧れるチェギョンは、両親に内緒でひとり上京し、ヨクと最悪な出会いをする。言い合いの末、ケンカ別れをした2人だったが、なんと後日、婚姻相手として紹介され再会。始めは反発していたものの、共に過ごすうちに心を通わせていく。一方、燕山君は物怖じしないチェギョンに興味を持ち、淡い恋心を抱き始める。そんな中、ヨクとチェギョンはある事件を起こし、大激怒した燕山君は、結婚の約束をした2人を引き離してしまう。ヨクとチェギョンの初恋と、燕山君の秘めた愛が絡みあう中、それぞれの運命の行方とは―?
予告編動画
2018年No.1王宮ロマンス大作「七日の王妃」7月3日からDVDリリース決定!!
ハマり度・感想
★★★★☆
最終回を見終わった今、このブログを書くために端敬王妃と中宗のことをググりながら、あぁ~なんて素敵な二人なのだろうと…パク・ミニョンちゃんとヨン・ウジン君のラストカットを思い出しては、ウルウル。ややロスっているmamiです(笑)
この物語は、わずか7日間と、朝鮮の歴史上、王妃の座に就いた期間がもっとも短い悲運な女性とふたりの男性とのラブストーリーを描いたロマンスフュージョン史劇。
タイトルからも想像できるように、愛し合っているのに添い遂げられなかったヒロイン・チェギョン(のちの端敬王后・廃妃シン氏)とヨク(晋城大君のちの中宗)の悲恋物語です。
チェギョンは、ヨクが王になるときに、燕山君の側近だった両親を殺され、自分はたった7日間で廃妃にされてしまうという悲劇のヒロイン。あの有名な中宗反正をモチーフにしたドラマです。冒頭、こんなシーンから始まりドキドキです。
劇中、結婚前も結婚後もチェギョンとヨクが幸せな瞬間なんてほんの一瞬しかないのだけど、とにかくこの二人の愛情の深さと絆の深さ、お互いを思いやる優しさ、この束の間の幸せがとっても輝いて見えます。
二人が一緒にいればいるほど事態がどんどん悪化する。そんな二人が出した結論は、会わずに互いがただ一緒懸命に生きること。
もう涙なしでは見ることのできないドラマでした。
ー生きていく。
ただ生きることが、あなたをより深く愛している証拠ー
こんな愛のカタチがあるなんて…
切なすぎて苦しい…でもロマンティックな物語。
本題に入る前に、知っておくとドラマをより楽しめるお話。
チェギョンは実在した端敬王后で中宗の最初の奥さんになる人ですが、彼女に関する記録はほとんどなく、どういった人物だったのかという詳細は全く分かっていないそう。
ですが、中宗の端敬王妃への愛情は格別だったようで「チマ岩伝説」として伝えられ、韓国では夫婦愛を示す良い話と言われています。このチマが薄紅色とか赤色だったいう記事もありました。
チマ岩伝説
端敬王后が廃位され、後宮を追われた後も中宗は彼女をしのんで、たびたび仁王山の岸にいる端敬王后の家を遠くから眺めた。このうわさを聞いた端敬王后は、後宮にいた頃よく着ていたチマ(韓服の下衣、ラップスカート)を仁王山の岩の上にかけておいた。それで後世の人々はその岩をチマ岩と呼んだ。
私は、端敬王后の存在をこのドラマで初めて知ったのですが、見終わってから「チャングムの誓い」や「サイムダン~色の日記」にも廃妃シン氏として登場していたことを知りました。「チャングムの誓い」は全く記憶にない(誰か教えて。笑)のですが、「サイムダン~色の日記~」はよく覚えています。
視聴された方、子どもたちが引っ越しのご挨拶でお隣さんに花煎を届けるシーンを覚えてますか?あのお隣さんが廃妃シン氏で、お化けのようなお付きの人が「七日の大妃」にも出てくる乳母です。シン氏は花煎のお礼にと、自ら干し柿を作ってサイムダンの家に手紙を添えて届けるのですが、その手紙には”干し柿を作っている間も、子供たちが喜ぶ姿を想像して楽しかった”と書かれていました。サイムダンがシン氏の心遣いに喜び、”また遊びに来る”というと”廃妃された者と付き合ってはいけない”と寂しそうに笑いましたが、サイムダンは”隣人と親しくするのは美徳。子供たちにまた干し柿を作ってやってほしい”と頼みます。廃妃されてから何十年と幽霊のように暮してきたであろうシン氏。嬉しかったでしょうね。ここは本当に心温まる素敵なシーンでした。
「チマ岩伝説」にしろ「サイムダン」のワンシーンにしろ、シン氏が優しく凛とした心豊かな素敵な女性だったことがわかりますよね。このドラマに出てくるチェギョンもまさにこのような女性でした。そして中宗との愛も本物だったのでしょう。
ちなみに、「七日の王妃」の中でヨクの仲間として登場する重臣パク・ウォンジョンの姪ユン・ミョンヘも実在して人物です。ドラマの中では描かれていませんが中宗の2番目の奥さん(章敬王后)になります。第12代国王仁宗の生母。仁宗を産んで66日後に24歳という若さで亡くなっています。
さてそろそろ本題。
題材としてたびたび取り上げられている暴君で有名な第10代国王燕山君をモチーフにしたドラマ、意外と私は見ていなくて記憶にあるのが「チャングムの誓い」の冒頭くらいでしょうか?(笑)
このドラマでは暴君燕山君をイ・ドンゴンさんが演じているのですが、これがものすごい迫力です。こけた頬と鋭い目つきで周りを震え上がらせる圧巻の演技!後半の暴君ぶりは恐怖でしたが、王としての苦悩や葛藤、寂しさ、弟に対する嫉妬心など、彼がなぜここまでの暴君になってしまったのか、背景まで丁寧に描かれているので、見ていて可哀想でなりませんでした。
しかし、チェギョンといるときだけは優しい王様。いつものイ・ドンゴンさん♡冷酷さと優しさが表裏一体になっている王の姿から目が離せませんでした。
そして、晋城大君(のちの中宗)のヨクを演じたのはヨン・ウジン君。いやぁ~、全然タイプじゃないのにすんごい惹かれた(笑)ヨン・ウジン君のドラマ、まともに見たのはこれが初めてです。前半、瀕死の状態から復活した野性味溢れた表情がとても良かったです。何度も出てくる”チェギョン!チェギョン!”って呼ぶシーンがとても好きでした。
チェギョン役のパク・ミニョンちゃんは顔にそばかすがあっても可愛く、ちょっと着飾るだけでホントに美しく変身。彼女の美貌と自然体の演技に知らず知らずのうちに釘付けになっていました。
そして、子供時代を演じたペク・スンファン君とパク・シウンちゃん。最初は大人役とのシンクロがいまいちかな…と思っていましたが、たまに出てくる回想シーンを見ていると意外と雰囲気そのままだったように思います。
チャンソン君演じる二人の友人ソノ。ソノのヨクに対する忠誠心に心打たれ、後半は彼にも泣かされます。このドラマのあと、「キム秘書はいったい、なぜ?」でまたまたミニョンちゃんと共演しています。アイドルなのに演技がうまい!
自分に落ち度が全くないにも関わらず理不尽な理由で廃妃されてしまった悲劇の王妃・端敬王后。中宗より13年も長生きし、生涯独身のまま70歳でこの世を去っています。結局2人は再会することはなかったそうですが、『中宗実録』には、中宗が危篤のときに一人の女性が宮殿を訪れ「王がシン氏を呼び寄せた」という噂が宮中に広がったと記され、それが「王の回復を祈る尼だった」とも記されているそうです。個人的な願いとしては、シン氏が王に会うために尼に変装してたってことにして欲しい(笑)
最終回では、本当か嘘かわからないそんなエピソードを盛り込んだ視聴者をすごく満足させてくれる結末でした。最後に出てくる赤いチマも粋な演出です。
〜その名前を呼ばないでください。
大君から呼ばれると、私の胸が高鳴ります〜
チェギョンのこのセリフを聞くと胸がキューンとします。
あぁ〜、ホントに切ない…
来世では絶対に結ばれますように…♡
*2020年5月視聴完了*
mamiのオススメOST
切ないストーリーの中で流れる軽やかなOSTが気持ちをとても明るくさせてくれました。
商品情報
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