韓国ドラマ「ディア・マイ・フレンズ」感想 / 人生これから！自分を見つめ直せるヒューマンドラマ

＊2020年2月視聴完了＊

アンニョン♪ 韓ドラまみれのmamiです。

dTVで配信中の「ディア・マイ・フレンズ」全16話、見終わりました。

イケメン俳優は出てこないけど、韓ドラには欠かせないレジェンド級の俳優さん&女優さん大集合で、とっても見応えのある素敵なドラマでした。

作品情報

放送

2016年 / tvN / 全16話

演出 : ホン・ジョンチャン

マイシークレットホテル(2014)

医心伝心〜脈あり！恋あり？〜(2017)

世界でもっとも美しい別れ(2017)

ライフ(2018)

彼女の私生活(2019)

脚本 : ノ・ヒギョン

その冬、風が吹く(2013)

大丈夫、愛だ(2014)

世界でもっとも美しい別れ(2017)

ライブー君こそが生きる理由ー(2018)

キャスト

コ・ヒョンジョン : パク・ワン役

キム・ヘジャ : チョ・ヒジャ役

コ・ドゥシム : チャン・ナンヒ役

ナ・ム二 : ムン・ジョンア役

ユン・ヨジョン : オ・チュンナム役

シン・グ : キム・ソッキュン役

チョ・インソン : ソ・ヨンハ役

冒頭あらすじ

「まだまだ終わってない！人生、これからだ！」母として、娘として、そして、一人の女性として共感し、親の人生を、そして、子供の人生を、見つめ直せるヒューマンドラマ

独身で売れない作家のワンは、母親のナンヒから自分の友達の話を小説にかいてみたらと提案される。小説の取材も兼ねて、一緒に同窓会に行こうと誘うナンヒに対し、「コンデたちの話なんかだれが興味をもつのよ」と拒否反応を示すワン。
夫に先立たれた後、息子たちが自分の面倒を見ることに負担を感じ、一人暮らしを決心するヒジャ。毎日、娘たちの家で家事をやり、お金をもらうバイトをしながら、夫のソッキュンが昔言ってた世界旅行をいまだに信じているジョンア。ワンは、いつものように、そんなおばさんたちを言い訳に、自分を無理やり同窓会に連れて行こうとするナンヒに対する文句打ち明けた。それを聞いてくれる人は、年下の元彼氏であるヨンハだ。
結局、ワンは、母親のナンヒ、ヒジャ、ジョンアと共に同窓会に向かうが、向かう途中に車のバッテリーが切れたり、ヒジャが突然トイレに行きたがるなど、紆余曲折があったが、なんとか同窓会にたどり着く。しかし、そこにはより大きな難関が彼女たちを待ち受けていた・・・

【字】韓国ドラマ「ディア・マイ・フレンズ」｜日テレプラスドラマ・アニメ・音楽ライブ

ディアマイフレンズハマり度・感想

★★★★☆＋

韓国の母と言われている名女優さんばかりを集めた、シニア世代の友情をベースに韓国のリアルな社会問題を描いたこのドラマ。母として、娘として、ひとりの女性として、それぞれの女優さんの個性が生かされた心温まるとても素敵なドラマでした。

韓ドラに多いマクチャンドラマとは違い、母親の娘への過干渉、夫婦の家庭内暴力、浮気、孤独、トラウマ、障害者、離婚、貧困、認知症、末期ガン…と、他人事とは思えない現実的な内容がてんこ盛りで、胸が締めつけられるようなシーンもあるけど、脚本家ノ・ヒギョンさんの作品らしく、それらは絶望ではなく、そこから生まれる希望が温かく描かれています。

このドラマの見どころは、何と言っても50年余りに渡って韓国のお茶の間を賑わせてきた最高の演技派俳優陣と、女優コ・ヒョンジョンさんなどの豪華すぎるキャスト。特別出演のキャストまでも豪華です。キム・ヘジャさん、キム・ヨンオクさん、コ・ドゥシムさん、ナ・ム二さん、ユン・ヨジョンさん、パク・ウォンスクさん、シン・グさんなどなど、韓ドラのお父さん、お母さん達が勢揃い。

皆さん、年齢はバラバラだけど同郷の小学校の同窓生という設定です。歳をとった今でもしょっちゅう集まり、愚痴をこぼしたり助け合ったり、たまに馬鹿をしたり…それに、それぞれのキャラにもかなりの欠点があるのですが、それすらも愛おしく思える人たちばかりで、アドリブなのかな？と思わせる自然で自由な演技は、ただただ圧巻でした。皆さんが集まるシーンは、ベテラン韓国女優の女子会を見ているみたいで楽しかったです。

今よりずっと大変だった時代に生きた女性たち。一切、脚色なしにストレートに描かれているので、彼女たちが問題に直面して真摯に向き合う姿に、毎回、涙してしまいます。苦しみに耐えてきたつらい過去を乗り越えたたくましさや、太い絆で結ばれた友情がとても眩しかったです。

また、昔ながらの頑固な亭主関白親父を演じたシン・グさんの役にも心打たれます。生きるのに必死だった若い頃の出来事が、走馬灯のように流れるシーンには思わず号泣してしまいました。

そんな大ベテラン俳優陣の中でコ・ドゥシムさんの娘役パク・ワンを演じたコ・ヒョンジョンさん。私は「善徳女王」以来のコ・ヒョンジョンさんでしたが、堂々とした演技でやっぱり存在感抜群！そして、本当に美しいしスタイルがいい！恋人ヨンハ役チョ・インソンさんとのスロベニアでのシーンが、もう美しすぎて、OSTもいいし、ずっと見ておきたいくらいでした。チョ・インソンさんの笑顔がまたステキでカッコいい〜♡

このおふたり、実年齢10歳差ですが、そんなに差があるようにも見えず、とても美しいお似合いのカップルを演じてます。ワンとヨンハの恋物語はあくまでサイドストーリーですが、とても比重が大きく、このふたりの恋の行方も見どころのひとつです。回が進むごとに感動的で、すごく良かったです。

このドラマ、心が温かくなったり感動するエピソードが満載です。年老いた親を持つ子として、子を持つ親として、そして日々、老いていく自分。どの視点からでも共感する部分があり、いろいろと考えさせられることが多いのですが、でも、不思議と見終わったあとには、心が浄化され、前向きになれる素敵なドラマでした。

自分もこんな風に素敵な友人に囲まれて、楽しい老後を送りたいなと思いました。どの世代の人にもオススメだけど、特に若い世代の人たちにこそ見てほしいドラマです。