あんにょん♡韓ドラまみれのmamiです。
大ヒット小説「82年生まれ、キム・ジヨン」の映画化。大好きなチョン・ユミさんとコン・ユさん主演ということで、公開されてすぐに見に行ってきました。
感動はなかったけど共感度は満載!!!実は私、小説は未読のままなので、映画だけの感想をご紹介したいと思います。
作品情報

公開:2019年 / 118分
原作:チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』
監督:キム・ドヨン
短編映画『家庭訪問(原題)』(2012)脚本・演出
短編映画『ナッシング(原題)』(2014)演出
短編映画『自由演技(原題)』(2018)脚本・演出
長編映画『82年生まれ、キム・ジヨン』
脚本:ユ・ヨンア
キャスト
チョン・ユミ:主人公 ジヨン役
コン・ユ:主人公の夫 デヒョン役
キム・ミギョン:ジヨンの母 ミヨン役
冒頭あらすじ
私たちはジヨンの人生を通して”違和感”と”痛み”の正体と、未来への希望を知る。
結婚・出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。そんな彼女を夫のデヒョンは心配するが、本人は「ちょっと疲れているだけ」と深刻には受け止めない。しかしデヒョンの悩みは深刻だった。妻は、最近まるで他人が乗り移ったような言動をとるのだ。ある日は夫の実家で自身の母親になり文句を言う。「正月くらいジヨンを私の元に帰してくださいよ」。ある日はすでに亡くなっている夫と共通の友人になり、夫にアドバイスをする。「体が楽になっても気持ちが焦る時期よ。お疲れ様って言ってあげて」。ある日は祖母になり母親に語りかける。「ジヨンは大丈夫。お前が強い娘に育てただろう」――その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず、ひとり精神科医に相談に行くが・・・。
予告編動画
評価・感想
★★★★☆
どこにでもいるごく普通の30代の女性が主人公なところや、ごくごく普通の会話や場面で展開されていく内容に、女性ならばきっと誰もが共感を覚えてしまう…そして、男女関係なくいろんな立場の人がいるんだと改めて思わされる作品でした。
泣けてくるシーンもあるけど、感動というよりはもどかしさやくやしさの涙。このあたりは、見る人によって種類が変わるかと…(笑)
そして、思わず幼少期から現在に至るまでの自分を振り返り、色々と考えさせられてしまう、そんな作品でした。女性だけでなく男性にも見てもらいたい。
男尊女卑・仕事と育児の両立・嫁姑問題・職場でのハラスメント・子連れに対する暴言など現代社会に蔓延る根深い問題や女性の生きづらさみたいなものが淡々と描かれている反面、ジヨンの夫を通して男性もまた、生きづらい社会になっていることが改めてわかります。

この物語の主人公は、1982年に生まれたキム・ジヨンという名の一人の女性。結婚を機に仕事をやめ、2歳の娘を育てる専業主婦。両親も健在。一見、何不自由のなく幸せな生活をしているかに見えるが、実は本人も気づいていない産後鬱に侵されています。
夫のデヒョンは妻を献身的に支えているいい夫に見えるが、家事や育児に”協力する”というスタンス。この問題に関しては韓国も日本も同じ(笑)子供を持つことに対してデヒョンの意識の甘さや認識のズレもジヨンを追い詰めた要因の一つなのだと感じさせられる描き方でした。
コン・ユさんの繊細な演技が、デヒョンという男性をいい男に見せているけど、冷静に見ていたらありえない言動だらけです(笑)

私が一番心に響いたのは、ジヨン母とジヨンのやり取りでした。ジヨン母を演じるのは、カメレオン女優で有名なキム・ミギョンさん。母もまた、女だからという理由で、教師という夢をあきらめ兄弟の学費を稼ぐために縫製工場で働き続けた女性の一人でした。だから、ジヨンの気持ちが痛いほどわかるのですよね。監督が描きたかったのも、きっとこの親子の思いなんだろうなと思わされます。母親役がキム・ミギョンさんだと、必ず泣かされちゃう…(涙)

昔よりは女性が活躍できる世の中にはなったとは言え、制度も曖昧な中、サポートなしで育児と仕事の両立はまだまだ厳しいです。ジヨンのように、自分の言いたいことややりたいことを我慢しながら生きている女性が山ほどいるのは韓国だけでなく日本も同じ。女性の社会進出が進むのはとてもいいことですが、今度は男性が生きづらくなるのも問題です。
この映画のヒロインは女性だけど、いろんな目線から現代の生きづらさが描かれているので、老若男女、どなたが見ても共感できると思います。
男女関係なく、誰もが個人を尊重し、自分の意見が堂々と言える世の中になって欲しいと切に願いたくなるし、自分と立場や考えの違う人を理解し思いやる大切さを感じさせてくれる作品でした。
映画は原作とは少し違うようなので、小説も読んでみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
*2020年10月鑑賞*
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